初めて酸素ハウスをレンタルしたのが2019年1月、冬の季節。
約1ヶ月間、闘病中であった愛犬ビーグルのためにテルコム株式会社さんのペット用酸素ハウス(中型ケージタイプ)をレンタルしました。
なお、テルコム酸素ハウスを導入するまでの記録、実際のレビュー、電気代、1年後に書けたこと、ポータブル酸素についてはこちら↓に詳しくまとめていますので、合わせてお読みください。
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そして、2度目のテルコム酸素ハウスレンタル利用は2020年7月、夏場。
当時15歳だった愛犬チワワのさこちゃんが誤嚥性肺炎になったのをきっかけに、1年半ぶりでまたテルコム株式会社さんの酸素ハウスのお世話になりました。
2度目の今回は夏場であり、犬種も違うので、使用条件も違っています。
約40日ちょっとのレンタル期間でした。
今回はチワワなので、中型ケージタイプではなく小型ケージタイプをレンタルしました。
別パターンで2度、愛犬のために酸素ハウスをレンタルした筆者が、経験を通じてお話しします。
本当はもう少し細かくチワワのさこちゃんの闘病のことを記事にしたいのですが、前回のビーグル犬まいちゃん同様、思い出すとまだ辛いので、今回はなるべく要点だけお伝えしたいと思います。
これから酸素室をレンタルしたり購入しようとお考えの方の参考になれば幸いです。
何度も記事にしようと書き始めるものの、具体的に思い出すとあのときに気持ちが引き戻されてしまうんですよね。。。
さこちゃんの命日からまだ1年経っていないのだから無理もないよ。。。
テルコム酸素ハウス【小型ケージタイプ】を選択した理由
- まず第一に、約2キロのチワワなので小型サイズのケージで十分かなとの判断。
- 小型と中型タイプでは金額が違うため経済的負担が軽い方を選択。
前回レンタルした期間は約1ヶ月だったので、その状況からおそらく今回も15日未満での返却はないと思っていました。(実際、今回も40日ちょとの期間レンタルしていました。)
なので月額の料金を比較してみると、中型ケージプランは月24,750円なのに対して、小型ケージプランは月16,500円。
その差、8,250円。けっこう大きいですよね。
経済的負担を考えるなら小型をレンタルするのがお財布には優しいと思います。
ただ、実際に使ってみて、チワワのさこちゃんでも中型ケージをレンタルした方が良かったかもと私自身は思いました。
そのことについてお話ししたいと思います。
【ケージなしプラン】
基本料※15,500円 レンタル料※215日未満1,100円/日 15日以上16,500円/月※3 配達料:ご自宅へお届けの場合5,500〜7,700円※4 回収料:ご自宅へ引取りに伺う場合5,500〜7,700円※4 オプションサービス:使用場所への設置5,500円 オプションレンタル料:酸素濃度計―
夏場にテルコム酸素ハウス小型ケージタイプを使ってみて気になった点などのレビュー感想まとめ
酸素吹き出し口からの風が直接当たってチワワのさこちゃんの身体が冷えていた
テルコム酸素ハウスの酸素は、ケージの上部にチューブが繋がっていて、天井から酸素が降り注ぐ感じになっています。
今回レンタルした小型ケージは、サイズが幅60×奥⾏き40×⾼さ40(cm)(床面積が約新聞1面分)なので、チワワのさこちゃん用のベッド1つ入れてぴったりサイズになります。
と言うことは、さこちゃんが寝ているちょうど真上から酸素が出てくる感じで、中型と比べると天井も15cm低いので直接的な酸素の風の冷たさを感じやすかったです。
私たち人間も、お店や施設などで、上から降ってくるエアコンの冷気を感じやすい場所って体感したことがあると思います。
ここの場所は冷たい風を感じるから冷えやすくて嫌だとか、こっちだと全然風が来ないんだよねとか。
健康な人間なら寒くない場所に簡単に移動できますが、小さめのケージの上部から直接当たる冷気と、自分でうまく寝返りを打てなかったり身動きが取れないペットちゃんの場合、同じ部分にだけ長時間冷気が当たってしまう状況は、その直接的な風による負担がまったくないとも言えないのでは?と思いました。
そんなことよりも重要なのはまず酸素を送ること!と言うなら、それはその通りでしょうけど。
さこちゃんは心臓がうまく機能していなかったため、体温が異常に低くなっていたにも関わらず、酸素の吹き出し口から風を当てて身体を冷やしていることが気になっていました。。
冬場とは違い、夏場はエアコンがないと厳しい(酸素濃縮器の下から出る温風)
実際に酸素ハウスを設置してもらったばかりのときの映像
ビーグル犬まいちゃんのために冬場に酸素ハウスをレンタルしたときのレビュー記事から抜粋しますと・・・
我が家でレンタルしていたのは冬の時期だったので、寒い夜とかは、その酸素濃縮器の下の方から出てくるほんのり温かい風で、部屋の冷気が程よく緩和されてちょうど良いと感じるくらいでした。
でも、これが夏場だと多少暑くなるのでは?と思いました。
また、ケージに近すぎても、酸素濃縮器から出る温風でケージが温まってしまうので、少し離して使うとか気をつける必要があると思いました。
ペット用【テルコム酸素ハウス】をレンタルした感想 〜口コミレビュー編〜 機械の下の方から温かい風が出てくる
酸素濃縮器の下から出ている温風によって冬場は部屋が程よく暖かくなり、夜間はエアコンで暖房を入れずに過ごせるぐらいでした。
そんなことだったので、やはり夏場は私の思った通りでした。
エアコンで部屋を冷やしていないと、酸素濃縮器の温風の熱によって部屋がすぐにあったかくなってしまうので温度管理にはかなり気を遣いました。
中型ケージよりも小型ケージの方が体積が小さいので、外気温の影響は受けやすいと思います。
すぐに温まったり、すぐに冷えたり。
直接的な酸素の冷気は気になっているとは言え、ケージ内全体の温度が上がらないように保冷剤やペットボトルに水を入れて凍らせたものを小型ケージのてっぺんに乗せていました。
なので、余計に吹き出し口から出てくる酸素が冷えている状態を作ってさこちゃんの身体に風を当ててしまっているわけです。
でも、保冷剤などを置かないと、ケージ内全体の室温は上がってしまうわけで・・・。
自分が矛盾したことをしているようで、どうしたらいいのかわかりませんでした。
ケージが小さい分、本当にこの温度管理は苦労しました。
【対処法】洋服を着せる
さこちゃんは服が嫌いだったので服を着せることはありませんでしたが、大丈夫なわんちゃんはリラックスできるような服を着せるなどして対処すれば、直接当たる風も軽減できるのではないでしょうか?
リラックスできるようなゆったりしたルームウエアだったらさこちゃんも着れてたかなぁ。
酸素ハウス内でトイレさせられないのが大変
小型ケージだと、ベッドを置くだけでいっぱいいっぱいになります。
寝るところだけで全面取られる感じ。
なので、トイレは酸素ハウスの外でさせることになるのですが、これがまた大変でした。
酸素室の酸素濃度は普段私たちが生活しているよりも高くなっており、急に出したり入れたりできないとの指示をレンタルの際に受けました。
酸素室の扉を開けて、通常の生活の酸素濃度に馴染ませて15分くらいおいてからゆっくりペットを出すようにとのことでした。
なので、すぐに出たい!と言われてもまずは15分扉を開けて、愛犬まいちゃんが出てこないように飼い主が壁を作って、出て行くのを阻止していないといけなくて、毎回苦労しました。
ペット用【テルコム酸素ハウス】をレンタルした感想 〜口コミレビュー編〜 ケージが苦手な子は大変
前回レンタルした際にも説明を受けたように、ケージ内は酸素濃度を通常よりも高く設定してあるので、急な出し入れは身体に負担がかかってしまうため、15分ぐらい慣らす必要があるとのことでした。
なので、私が考えたのは酸素濃度を変えない状態でトイレにも行けるように、ケージを独自で拡張することでした。
小型ケージが狭かったことへの対策【手作りの酸素ハウススペース拡張(自己責任)】
手作りの酸素ハウススペース拡張(自己責任)
ダイソーのビッグブロックを買ってきて手作りの酸素室拡張スペースを作りました。
拡張することによってトイレやテーブルも置けて、食事や排泄も酸素濃度が変わらない状態でできるので、さこちゃんの身体への負担を減らすことができました。
テルコム酸素ハウスの扉は両面開けていたときもありましたが、片面だけ閉じている方がなんとなくベッドも固定されるし、さこちゃんが落ちてくることもないので片面だけ開けるようにしました。
酸素濃度計で常に酸素濃度を30%以上維持するようにしていました。
ただ、具合が悪いなと思うときやちょっと心配だなと感じた夜間は、両扉閉めてしっかりと酸素を浴びさせていました。
これはあくまでも私が試した方法のひとつであり、一切の責任は負えないので推奨は致しません。
そして、家には必ず誰か人間がいるようにして24時間酸素濃度を把握して管理できる環境にないと使えないものだと思います。
動物の命に関わることなので参考程度でお願いします。
ちなみに、ここで使われているダイソーブロックは、別記事に書いているシニア犬さこちゃんのための転落防止柵として使っていたものです。
日差しの影響を受けやすい
設置してもらった位置だと、窓に近いため日差しでの気温の上昇などが心配になりました。
以前、ビーグル犬まいちゃんが酸素ハウスをレンタルしたときもその位置で日差しが気になり対策をしたのでした。
まいちゃんのときに取っていた対策はこちらです。
- 段ボール箱を解体して縦長にしてそれを3枚ほど障子の上からぶら下げて日陰を作りました。(障子の上にカーテンをするわけにも行かなかったので)
- 日中は一時的に部屋の東側にケージを移動して日差しを避けて過ごさせていました。
- 水を入れて凍らせたペットボトルを何個か作っておいたものと、保冷剤を常に用意しておき、少しでも気になった時はケージの上に置くなり、ケージ内に入れるなりして冷気が流れるようにしました。
【対処法】遮光性カーテンの設置
遮光・断熱・防音を兼ねるようなカーテンがあればいいのではないでしょうか?
さこちゃんの場合は、酸素ハウス設置初日の夜に小型ケージだけいつもの位置に移動し、酸素濃縮器のみそのまま窓際に置いて使いました。
先に気になった点ばかり書きましたが、【テルコム酸素ハウスの効果】は?
今回さこちゃんのときにもすぐに酸素ハウスをレンタルするに至ったのは、酸素ハウスの効果を前回のまいちゃんの経験を通じて実感していたからです!
まいちゃんのときのことは、別記事のテルコム酸素ハウスに入ってからの変化をご参照ください。
酸素ハウスに入って初日、うろうろする元気が出てきたり、食べる余裕が出てきました
酸素ハウスに入って初日の様子
酸素ハウス2日目には、なんと10日ぶりで吠えたのです!!
映像には吠えた直後しか残せなかったのですが、いつもごはんの前に吠えているさこちゃんが、しばらく吠えなくなって心配していたのですが、吠える元気が出てきました!!
酸素ハウス2日目の様子
酸素ハウス3日目はもっと元気にジャンプして吠えました!!
これまで病気知らずのさこちゃんが、元気もなく吠えなくなり、食欲も落ちていたので、酸素ハウスに入ってからのこの変化はかなり嬉しかったです!!
酸素ハウス3日目の様子
そしてなんと、誤嚥性肺炎自体は治ったのです!!!
ただ、おそらく僧帽弁閉鎖不全症であろう影響には最終的には勝てませんでしたが。。。
それでも、一時は元気に回復してくれたのです!
夏冬・小型中型、2パターン経験した私が次に酸素室をレンタルするとしたら?
【選択肢1】テルコム酸素ハウスの中型ケージタイプ
- 吹き出し口からの風がダイレクトに身体に当たりにくいように
- 外気温の影響を受けにくい容量で
- ある程度の広さがあってストレスにならないように
- 酸素濃度を変えずにトイレや食事もできる環境を
これらを考えると、私はもし次回酸素ハウスをレンタルするとしたら、中型ケージタイプを選択すると思います。
いくら透明のケージであっても、どこを向いてもすぐに壁ではストレスになると思うし。
月の金額で見れば8,250円の違いが出ますが、1ヶ月自分の愛犬が快適な環境で過ごせることと、介護するときの負担(トイレのときに酸素濃度の変化に慣らすための時間など)を考えるなら安いと思いました。
もし、また次も小型でレンタルするにしても自己責任で拡張したスペースを確保することは確かなので、酸素濃度はどうだろうか?漏れていないか?いたずらして脱走しないか?など心配がつきまとうぐらいなら、最初から中型ケージを選んだ方がいいと思います。
命に関わることなので。
全室内が同じ酸素濃度を保てて安心!って思える広い空間がいいと思ったのです。
【選択肢2】テルコム酸素ハウス【ケージなしプラン(酸素濃縮器のみレンタル)】を選択して、ケージは購入する
【ケージなしプラン】
基本料:5,500円
レンタル料:15日未満1,100円/日 15日以上16,500円/月
ケージなしプランの料金は、小型ケージプランと同じで月16,500円ですが、ペット用酸素室のケージのみ購入してしまえば、中型サイズの広いケージ環境で過ごすことができます。
自作の酸素室拡張スペースより、こういった専用ケージを購入した方がずっと安心かなと思います。
酸素ハウスをレンタルするよりも【酸素濃縮器】と【ビニールテント】を購入?
まいちゃんが病気になって酸素室が必要になったときは一刻の猶予もなかったので、とりあえず獣医師に教えていただいたテルコムさんの酸素ハウスをレンタルする!を実行しました。
酸素室なんて病院にあるようなものだと思っていたし、ものすごく高価なものだと思っていたので当時は購入するなんていう考えには至りませんでした。
でも、ここ数年でさらにペット文化が発達してきた影響もあるのか?家庭でも購入できるぐらいのペット用酸素室や酸素濃縮器が色々あることを知りました。
インスタなどで見ていると、ビニール製のテントハウスのようなものに酸素濃縮器からの酸素を流して酸素室にしている方がけっこういました。
セットで販売もされています。
テルコム酸素ハウスとの違いは、ケージの頑丈さだと思うのですが、それも良し悪しではないでしょうか?
ペットがいたずらしてビニールテントに穴を開けてしまっては酸素室の意味を成さないし、かといってテルコム酸素ハウスのように硬い樹脂で作られたものだと安心感はありますが、PET樹脂はどこか冷たいイメージがしてしまいます。
実際に、まいちゃんを酸素ハウスのケージに入れたまま逝かせてしまった(かもしれない)ことに、いまだに後悔があるので。
なので、あの冷たい箱に・・・というイメージがどうしても残ってしまっています。
それに、介護する場面でも違いがあります。
テルコム酸素ハウスの扉は、真ん中から両開きのシステムになっているのですが、これがけっこう不自由を感じていました。
この扉がもっと自由自在になれば、手を入れやすかったりするのになとか、少しだけ開けたいときにも必要以上に開けなければいけなかったりだとか(前面に2つ丸窓がありますが、そこから入らないサイズの物もあるので)
そういうときは、やっぱりビニールタイプのような酸素室に入れているペットちゃんの方が、必要なだけファスナーを開けることができるので融通が利くかもなと思って見ていました。
多頭飼いのご家庭ではその都度レンタルするよりも、家庭にひとつ購入しておけば今後別のペットちゃんに必要になったときにもすぐに対処できると思いました。
そして、このコロナ禍で酸素濃縮器が不足しているとのニュースを目にしたことがあります。
ペット用であっても、酸素濃度が通常より濃く出せる酸素濃縮器が家庭にひとつでもあれば、何かと使えるのではないでしょうか?
自宅で酸素ハウスに入っていた際、通院時には【酸素缶】を持参してました
自宅で酸素ハウスに入っているペットが通院するにはどうしたらいいのか?疑問ですよね。
こちらの記事に実際私が行っていた方法と、その他の提案が書かれています。
私は、酸素缶を購入して通院時にさこちゃんの呼吸が荒くなってきたら使っていました。
ちなみに病院までは車で10分弱の距離です。
この酸素缶ですが、何もペットちゃんの通院時だけではなく、このコロナ禍であれば人間がいざというときに使うために常備しておいてもいいのでは?と思うのです。
このご時世、もし自分の身にコロナの症状が出て機関にかかろうと思っても自宅待機させられたり、いつまで待たされるかもわからなかったりしたら怖いので、お守り代わりにでもこの酸素缶を常備しておくのもいいかなと。
実際、さこちゃんのために購入した10缶全部は使わなかったので、ストックは自宅保管してあります。
何かの時に安心ですよね。
経験を元に、今から気をつけていること
首輪でのお散歩はさせないようにしている
今年の1月にお迎えしたチワワのふうちゃん。
さこちゃんの経験から、ふうちゃんにはお散歩時に首輪のみでは使わないようにしています。
ハーネスがメインで、首輪は補助的な役割としてつける程度にしています。
チワワは気管が細かったり潰れやすかったりするので、若いうちから負担をかけないようにしようと思いました。
これまでの知識で判断しない
まだ何もわからない、犬を飼いたての頃に得た「逆くしゃみ」という知識でしたが、特に問題はないと何故かその頃学習していてしまいました。
そして、シニア犬になったさこちゃんが逆くしゃみを頻発するようになっても、それがまさか心臓の病気から来るサインだとは思わずにいました。
「いつもの逆くしゃみだ」ぐらいにしか思っていませんでした。
もし、私がそれを異変だと気づいて早めに病院に行っていたら、さこちゃんはこんなに早くこの世を旅立つことはなかったかもしれません。
「かも」などないのはわかっていますが、そういった後悔が残ります。
でもその後悔は、今後は同じことをしないように、その経験を生かすことに変えるしかないんだと思います。
これまでの知識で「何でもないことですよ」と教えられたことでも勝手に判断せずに、そのときそのときで症状を説明してきちんと診てもらうこと。
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